未確認生物UMAの中には、現実の生物らしからぬものもいます。
妖精や精霊、または幽霊のようなタイプです。
アメリカで目撃される『ナイトクローラー』もそう。
古来より伝承されてきた精霊。
最近になって目撃され始めました。
しかし、見間違いやイタズラにも思える。
夜のアメリカを徘徊するナイトクローラー。
なぜ、現代になって活発に動いているのでしょうか?
森の精霊ナイトクローラー
ナイトクローラーは、1990年代からアメリカで出現を繰り返しているようです。
というより、撮影されることが増えた。
実際に見たよりも、監視カメラにたまたまとらえられることが多いのです。
最初の騒動は2008年。
カリフォルニアで撮られた映像でした。
カメラがとらえた変な生物
フレズノ郡フレズノの民家。
のどかな田舎ですが、アメリカは犯罪も日常茶飯事。
その家でも防犯カメラを取りつけ、庭を撮影していたのです。
そこに不思議なものが映っていました。
白い生物のようなもの。
頭から長い二本の足が伸びているように見える。
腕らしいものはない。
コンパスのような形。
身長は1~1.2mほど。
ヨタヨタと歩いている。
「なんだこれは?」」とネットに投稿されたのです。
その後、全米各地で似た「何か」が撮影される。
ポーランドでも撮影されています
目撃したという人も現れ、有名になったというわけ。
伝承されてきたナイトクローラー
なんとも奇妙な姿です。
独創的ともいえます。
ところが、ネイティブの伝承にそっくりな「森の守り神」の話がありました。
『ナイトクローラー』。
頭と長い足だけ。
特に害はなく、夜にうろつきまわる。
そこから、このUMAは「フレズノ・ナイトクローラー」と呼ばれるのです。
「自然破壊が進むアメリカに警告するため、ナイトクローラーが各地を徘徊し始めたのじゃ!」
そんな意見もある。
でも、ナイトクローラーは歩いているだけ。
なにかの啓蒙活動をしているようには見えません。
集団でウォーキングデモをしているなら判りやすいんですが、だいたいは2~3人(匹?)で散歩といった趣なのです。
正体はなんなのでしょう?
ナイトクローラーの正体は?
ナイトクローラーは異形。
似ている生物も思い浮かびません。
しかし、とらえられるのは「夜」の「カメラ」がほとんど。
そこに正体を解く鍵があるように思えるのです。
見間違いかイタズラ
ナイトクローラーの映像は、どれもはっきりしない。
夜間の撮影だから当たり前ですね。
とすれば、精霊に見えるだけで、よくいる既知動物とも思えます。
例えば鹿、もっと言えば人間などです。
四足動物の頭と前足、あるいは人間の下半身だけが、目立って見える場合。
映像ではナイトクローラーのように映るでしょう。
ただし、本来あるはずの動物の後方部や人の上半身が、まったく確認できないのも不思議。
有力なのは、人のイタズラです。
フェイク映像が蔓延る現代、夜間の映像はトリックやネタが発見しにくい。
「監視カメラが偶然とらえた!」とミステリー感も出しやすそう。
つまり、自作自演です。
むろん、誰かが騙すつもりの他者他演もあるでしょう。
白いシーツを被り、亡霊のようにカメラの前を横切ればOK。
それでも疑問はあります。
ナイトクローラーの身長は1m程度。
そのほとんどが足。
人間が真似できる形とは思えません。
3mもあるなら、竹馬のような道具を使って、足長の怪物にはなれそうですが、1mは小さすぎます。
では、二足歩行する足だけのロボットがシーツを被っているのでは?
考えられますが、ロボットを二足歩行させるだけでも難しいのに、そんな高等技術を使ってまでイタズラするヒマ人がいるのかと。
宇宙人の可能性は?
一方、UMAの正体で必ず出てくる「宇宙人説」も健在。
ナイトクローラーはたしかに宇宙人っぽい。
地球の生物で似たものもないし、「宇宙人でイイんじゃね?」とも思う。
でも、宇宙人がなぜ夜の徘徊を?
UFOで飛べばいいじゃん!
まあ、たまには足腰を鍛えているのかも。
僕も一時期、夜の散歩を趣味にしていたことがあるのですが、今になって「ずいぶん陰キャな趣味だなぁ」と感じなくもない。
開放感があって楽しいんですが
ゆるキャラ化するナイトクローラー
おそらくは、動物か歩行者が、夜の暗さと映りがいいとは言えないカメラ性能のせいで、奇怪な生物に見えているだけ。
そこからフェイクが作られ、拡散したのでしょう。
ナイトクローラーは「カメラの時代のUMA」という気がします。
面白いのは、ナイトクローラーがポップカルチャーに加わっていること。
ゆるキャラのような存在ですね。
「Fresno nightcrawler」で検索すれば、たくさん出てきます。
子供でも描けるシンプルデザイン。
動きもユーモラス。
恐怖感がないのもナイトクローラーの特徴。
正体は不明ですが、アメリカの新たな都市伝説とするのが、正解でいいんじゃないでしょうか。
まとめ
ナイトクローラーは霊的な存在。
頭から長い足という特徴的な形ながら、映像を見ても輪郭さえ怪しい場合がほとんどです。
頭と足だって、本当に頭と足なのか確認できない。
やはり、そう見えるだけの「何か」と考えられます。
カメラは真実を映す。
しかし、どうということもないものを不思議にしてしまうこともある。
正体はきっと「なぁんだ」というものでしょうね。
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