ディアトロフ峠事件の犯人は雪男!謎の未解決事件は解けたのか?

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1959年、ロシア(当時ソ連)の山中で9人の若者が怪死を遂げました。

ディアトロフ峠事件――世界最大のミステリー事件のひとつです。

9人の死因は今もわかっておらず、さまざまな憶測、異説が飛び交っているのもこの事件の特徴。

自然現象……国家の陰謀……UFO宇宙人まで何でもあり。

その一つに雪男犯人説があります。

「9人は雪男の縄張りに侵入し、無残に殺されてしまった」というもの。

「ロシアの雪男?」

あまりピンとこないですかね。

ヒマラヤのイエティ、アメリカのビッグフット、中国の野人ほど知られてはいませんが、ロシアも雪男が多い国なのです。

今回はディアトロフ峠事件を中心に、ロシアの雪男について書いてゆきます。

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不可解すぎる!ディアトロフ峠事件とは?

ディアトロフ峠事件は謎の未解決事件としてテレビでも時々紹介されるので、わりと知られているでしょう。

そのテーマで本が一冊書けるくらいなんですが、ここではざっくりと最初におさらい。

9人の無残な遺体が発見される!

1959年の1月末。

ウラル山脈に10人の若者がスノートレッキングに向かいます。

数日かけて、スキーで山脈を横断する計画でした。

メンバーはリーダーのイーゴリ・ディアトロフ率いる男8人女2人。

全員雪山の経験が豊富で、難しい探検への果敢なチャレンジだったのです。

完走して名を馳せるつもりだったのかもしれません。

しかし、彼らの名は別な形で残されることになります。

途中、男性1人が健康不良で下山して、残りの9人が計画を続行。

この直後に「何か」が起こるのです。

隊は2月12日までには行程を終える予定でしたが、12日を過ぎても連絡がない。

20日になって救助隊が出動。

そして、この伝説的な事件(事故?)が発覚するわけです。

26日に内側から裂かれたテントと、その近くで下着姿で裸足の遺体2体を発見。

さらに300~600m離れた場所に3体。

捜索は続き、5月に残りの4体が見つかったのです。

今なお解けないミステリーの数々

9人は雪崩などに遭遇し、低体温症になって死んだのではないかと結論されています。

低体温症では混乱して暑さを感じ、服を脱ぐ行動も見られる。

“矛盾脱衣”といいます

妥当な見解でしょう。

しかし、彼らの遺体や状況には不審な点も……。

雪崩などが起きた形跡がない。

なぜテントが内側から破かれているのか?

テント近くで見つかった2人が木に登った跡があったが、なぜか?

5月に見つかった4人は、交通事故並みの衝撃を受けており、眼球や舌が取られているものもあった

遺体の衣服からは高レベルの放射線が検出。

50kmほど離れた場所にいた別グループが、オレンジ色の光球を目撃していた。

とても単純な事故とは思えません。

その場所が現地で「死に山」と呼ばれていること、捜査が途中でなぜか打ち切られたこと、ソ連崩壊後に出てきた資料の一部が失われていたことなどもあり、今では世界的なミステリー事件、オカルト事件として知られます。

こういった事件では、いろいろな説が誕生します。

ディアトロフ峠事件も異説珍説が山盛り。

それら全部の紹介はこの記事のテーマではないので省きます。

僕が注目したいのは、雪男の犯行説

珍説のひとつですが、どうしてこんな説が出てきたんだろうと思いませんか?

普通に「クマに襲われた」でもいいんじゃないの?

でも、雪男犯人説もは根拠がちゃんとあるのです。

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犠牲者が雪男の記録を残していた!?

数年前、ディスカバリー・チャンネルで「雪男犯人説」を検証する番組が放送され、僕も見ましたがなかなか面白かったのを覚えています。

まあ、牽強付会といえばそれまでなんですが、一応筋は通っていました。

番組(を見た僕の記憶)をもとに説明していきます。

現地で怖れられる獣人アルマス

ロシアの雪男は「アルマス」または「アルマスティ」と呼ばれます。

Bigfoot (Almasty) Caught On Tape In Russia 2015

ロシアのお国柄で広く周知されてはいませんが、目撃例や遭遇例、事件の数はイエティ、ビッグフットよりも多いと思う。

ディアトロフ峠の近くに住むマンシ族は、このアルマスをよく目撃するそうです。

マンシ族はこの生物を“Menkvi”と呼んでいます

「山には毛むくじゃらで凶暴な人間のような生物がいる」

「大きく、ひどい臭いがして、トナカイを素手で殺す」

「村人が時々行方知れずになるのは、そいつに殺されたに違いない」

そう言い伝えられているのです。

9人は雪男と遭遇していた!

番組ではさらに、グループの一人が撮った写真と日記を紹介しました。

相変わらずのぼやけた写真です。

UMAの写真を撮る人は、どうしてみんな下手くそなのか不思議です。

木の傍に立つアルマスのような人型の「何か」が写った写真。

日記には、「雪男がいることを知っている」と書かれていました。

さらに、最初に出動した捜索隊の一人から、人間より大きな足跡を見つけたことを聞き出し、それが公式記録に載っていないことも指摘。

そこから推察したのが、以下のようなストーリーです。

雪男に追われたメンバーたちの恐怖

グループはマンシ族の村でアルマスへの注意を聞かされたが、笑い飛ばして、死に山に向かった。

行程中、何度かアルマスの姿を認め、写真、日記に記録。

アルマスにつきまとわれていることに恐怖心が募る。

テントに見張りのための穴を開け、襲撃に警戒していた。

ついに襲われ、着の身着のままで散りぢりに逃げた。

テント近くの2人はアルマスから逃れる、または見つけようとして木に登ったんではないか。

防寒着をつけずに屋外に退避し、低体温症を起こしたようだ。

5月発見の致命的なダメージを与えられ、目や舌を抜かれた者は、直接アルマスに襲われた。

怪力で器用さもある獣人アルマスなら可能でしょう。

実際にマンシ族の村の近くでは、舌を抜かれた動物の死骸もよく発見されるとか。

雪男とUFOは一緒に出現する例も多く、オレンジの光球、放射線の検知も符合します。

日本語でもなく、ショッキングな部分もありますが、下の動画で感じは掴めるかと思います。

Hunting The Killer Russian Yeti – The Mysterious Dyatlov Pass Incident

……なんとなく納得しちゃうかも。

でも、これらの意見はやはり与太話の域を出ないんです。

雪男犯人説には無理がある?

決定的な感のある写真の存在。

これが「木の傍に立っている人」のようなものでしかありません。

メンバーの一人を撮影した、ぼやけた写真なのかもしれません。

少なくとも、筋骨隆々で腕が長いというイメージの雪男には見えない。

むしろ、雪男写真を人間が演じてギャグで撮ったような感じもする。

日記にしても、アルマスの犯行を匂わせる証拠とはいえません。

ギャグで写真を撮ったなら、日記も冗談で書いたかも。

目や舌の件も、器用じゃなければできないといった作業なんでしょうか?

咬みついて、引きちぎるのならクマやオオカミでもできるんでは?

ツッコミ所はけっこうある。

ディアトロフ峠事件を解決したとはとても言えないですね。

ただし、アルマスの存在は否定できません。

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ロシアの雪男アルマスは95%実在する!?

ディアトロフ峠の南方、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方。

ロシア、モンゴル、カザフスタンにまたがるアルタイ山脈。

アルマスが頻繁に目撃されるエリアです。

人とアルマスの混血児もいた!

実はロシアは雪男大国。

目撃事件は数多く、捕獲事件や、アルマスと人間の混血児ザナという女性がいた記録まである。

ザナは身長2m。馬より走るの速かったそうです

もっとも、ザナの子孫という男性をDNA検査したところ、アフリカ系黒人の遺伝子が見つかり、かえって訳がわからなくなったんですが。

今やロシアは世界中から獣人の研究チームが集まるメッカなんです。

ロシアの学会では「アルマスは95%実在する!」と発表しているほど。

それだけ間接的な証拠も多く、自信アリってことなんでしょう。

アルマスは1.6~2mで、全身を黒、茶褐色の毛で覆われています。

ネアンデルタール人の生き残りともいわれますが、どうなんでしょう?

Фото членов тургруппы Игоря Дятлова

アルマスがディアトロフ峠事件に関わっているかどうかはわかりません。

ただ、目・舌の欠損は自然現象では考えづらいし、獣の介在はありそうです。

でも、それならもう少し食い散らかされていてもいいと思うのですが……。

2013年には途中下山した男性も亡くなり、ディアトロフ峠事件の真相はその墓標の下に永遠に隠されてしまったのでしょう。

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まとめ

名高い未解決事件が、ロシアの雪男アルマスの犯行なのか探ってみましたが、決定的なことはありませんでした。

しかし、広大なロシアにはアルマス実在の可能性が高く残され、雪男犯人説もそうした理由で登場したもののようです。

ディアトロフ峠事件の新説は今も提唱され続けています。

9人に何が起こったのか、みんな知りたいんでしょうね。

おかげで事件は風化せず、近年も再捜査、再検証が行われています。

ディアトロフ峠事件はまだ終わっていないのかもしれません。

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