日本は災害の多い国。
「備えあれば憂いなし」ですが、
「災害が予知できたらもっと助かる」とも思う。
でも自然災害は予見が難しいですよね。
大災害となる小さな変化を、人間は感知できない鈍い動物。
それなら他の動物はどうでしょうか?
例えばお宅のペット。
イヌやネコは鼻がききます。
災害前のわずかな兆しを、しっかり感じて、飼い主に教えているとしたら。
実際に、災害前の動物の異常行動は知られています。
ペットのおかげで家族が助かるかもしれません。
災害とペット・動物の関係を調べてみました。
災害の前兆『宏観異常現象』
危険の察知は動物たちの命綱。
生物は進化の過程で、危機の前触れをキャッチするスキルを手にしました。
それらを感じると、いつもと違う行動をする。
これを『宏観(こうかん)異常現象』といいます。
動物の変化だけでなく、災害前の自然の変化で海鳴りがするとか、電波障害が起きるなども含まれます。
地震が起こる数週間~数日前。
電波ノイズが増えるのだそうです。
もちろん人間でも感じられる。
しかし、ペットには敵いません。
ゴロゴロしてタダ飯食ってるペットでも、その感知能力は人間の数千数万倍。
特に地中、水中の生物は感じやすく、体の小さい動物ほど感受性が高いとか。
その変化を感じ、ペットが異常行動するというプロセス。
動物ごときの予知と侮れません。
「ツバメが低く飛ぶと雨」
「ネコが顔を洗う(毛づくろいする)と雨」
そんな動物天気予報は実際によく当たる。
低気圧が近づくと、
虫が低く飛ぶ→ツバメがそれを食べる。
ネコの毛に湿気が増える→やたら毛づくろいする。
ですよ
動物の行動にはちゃんと理由があるのです。
大地震の前のペットの異常行動も報告されています。
動物が告げる!地震のサイン
「ご主人様、地震がきますよ!」
とは言えない動物たち。
まあ、いきなり喋られても怖いわなぁ。
というわけで、動物たちはどんな宏観異常現象となる行動をするのでしょう?
イヌ・ネコの異常行動
ペットの王道、イヌとネコ。
人間と暮らすことも多く、報告もたくさんあります。
- 興奮状態が続く。
- 震えたり隠れたりする。
- よく吠える、遠吠えする。
- 家から出たがる。
- 飼い主から離れない。
- 何かを知らせたそうな仕草。
- 食欲不振。
- 地面を掘ったり、臭いをかぐ。
など。
「普段でもやってる行動ですよ」と言われそうですが……。
その変化に気づくためには、やはり毎日のペットとの親交になるでしょう。
普段の行動をよく見ていれば、「おや?」と思えるはずです。
もちろん、これらの行動が100%災害になるとはいえません。
「虫の知らせ」みたいなものです。
しかし、いくらかでも備えや心構えがあると、だいぶ違うんじゃないでしょうか。
異常行動はペットだけに限りません。
魚だっておかしくなる!
ナマズが地震を予知するのは有名ですよね。
魚のペットなら金魚や熱帯魚。
やはり動きが活発になったり、みんなが同じ方向に泳ぐといった報告があります。
漁業の大幅な不漁、豊漁も要注意。
阪神淡路大震災の数日前から、震源地となった淡路島の北側でマダイが大不漁。
逆に島の南側でいつもの30倍もマダイが獲れた。
地震を察知した島北のタイが南に避難したためと考えられます。
魚の回遊は温暖化や地磁気の変化とも関連があり、いろいろな災害の前兆でもあるのです。
魚といえば、深海魚が浅瀬で見られると、地震になるって聞いたことありませんか?
深海の魚が海底の磁気変化を感じて浮上する。
いかにも災害の前触れっていう都市伝説です。
滅多に見られない深海魚を見たら、「何か起こりそう」と思っちゃいます。
これは多分、こじつけ。
深海魚が上がると、「大地震がー」とSNSでは書き込みが増えるんですが、あまり真に受けないほうが利口でしょう。
まるで黙示録!集団異常行動
目につきやすいのは、集団での異常行動です。
山火事の前に動物が集団で逃げ出す話もよく聞きます。
ほとんど世界の終わりのような光景。
数が多い分、異常性を感じられる現象ですよ。
・カラスの集団がガァガァ鳴いてうるさい
・大量のミミズが土の上に出てきた
・周囲からネズミがいなくなる
ペットの変化よりもわかりやすいので、よいサインとなるかも。
でも、動物の異常行動と災害の関連は、まだ調査中の段階です。
動物の予知能力は本当なのか?
動物の予知能力は、科学的根拠がありません。
日本をはじめ、世界中で研究されていますが立証まではされていない。
上に挙げた報告も、ほとんどが「今から思えば」って話。
災害後に「あの行動がおかしかった(気がする)」というだけ。
後付けの予知なのです。
「じゃあただの噂で、信じなくてもいいんだね」
いやいや、そうも言えないんです。
地震の前、動物が異常行動する「傾向」は否定できません。
立証できないだけで、動物が何かを感じている可能性は高いのです。
だから気象庁など国家組織がマジメに研究している。
税金の無駄遣いじゃないですよ
動物の変化には理由がある
科学的根拠がなくても、ペットの異常行動は見逃せない。
とはいえ、心配しすぎる必要はありません。
備えや避難経路をチェックしておくだけでもいいのです。
ほんのちょっとの差が生死を分けることもある!
何もなければ「あ~よかった」でいいんですから。
そのためにペット、身近な動物をよく観察しておくことが大事です。
ペット愛があれば、その性格や行動も普段から熟知してるでしょうしね。
ペットの行動は災害までいかなくても、機嫌とか、病気を知ることにも繋がるのです。
まとめ
動物の不思議を目にすることは多いですよね。
やはり超人的な能力が備わっているからでしょう。
こんな感度のいいペット・野生動物を利用しないのはもったいない。
災害前の宏観異常現象をしっかりキャッチしたいものです。
飼い主を助けようとする必死の訴えなのかもしれませんよ。
事前の備えは大切ですからね。
僕は保存食の乾パンが好きで、すぐ食ってしまうんですけど。
コメント