魚やカエルが降ってくる!ファフロツキーズ現象は解明できるか?

その他

空から女の子が降ってきたら、
ラピュタに行けると思っていた時代が僕にもありました。

でも、降ってくるのが魚やカエルだったら?

40秒で逃げさせていただきます。

そんな「動物の雨」が世界中で記録されている。

この日本でも何度も。

この異常気象は『ファフロツキーズ現象』と呼ばれています。

あり得ないものが空から雨のように落ちてくるのです。

土砂降りは英語でCats and Dogsですが、まさにそんな感じ。

最悪なのは、降ってくるのが愛玩動物や可愛い女の子ではなく、
気色の悪い生物ということでしょう。

どんな生物が、どんな原因で降ってくるのか?

ファフロツキーズの謎は深いのです。

スポンサーリンク

日本各地でオタマジャクシの雨!

2009年6月。

石川県七尾市の駐車場に、オタマジャクシの雨が降りました。

ボタボタと地に落ちるオタマジャクシ。

現場にいた人が、
はっきりと落ちてくるオタマジャクシを見ています。

その数は100匹以上!

水中のオタマジャクシが、上空から降ってくるわけがありません。

同じ頃、石川県をはじめ福井、秋田、静岡、広島などで
オタマジャクシ雨が降り、ちょっとした騒動になったんですよ。

お天気お姉さんもビックリです。

異常気象ファフロツキーズ現象とは?

これが昔から記録にある「動物の雨」。

現在は『ファフロツキーズ現象』と名付けられています。

Falls from the skies(空からの落下物)」の略なんだとか。

命名者は超常現象ではお馴染の研究家アイヴァン・サンダーソン氏。

この手の人たちって「未確認生物=UMA」とか、
それっぽい造語をやたらと作って普及させたがる傾向がある。

普通に「動物の雨」「Rain of animal」とかのが一般的です。

「ファフロツキーズ」もなんとなく意味深な言葉なので、
漫画・アニメ・小説、歌の歌詞にも使われたりするんですが。

こちらはタイで魚が降ったときの様子。

これだけだと魚を積んだトラックがひっくり返ったみたいですが。

Une pluie de poissons s'abat sur la Thailand ! Regardez !

さて、謎のファフロツキーズ現象。

2009年の騒動には、一定の見解が出ています。

「オタマジャクシを口に入れたサギなどの鳥が落とした」

上空で鳥がオエーッとやったわけです。

拍子抜けする回答ですね。

それも嫌だけど

どの事例もオタマジャクシが数十~100匹。

サギの口なら軽く入る量です。

降った場所も狭い範囲。

「降った」というより「落とした」が近い。

確認はされていませんが、まず合っていると思います。

では、ファフロツキーズ現象の原因は鳥で解決なんでしょうか?

そうではありません。

人騒がせな鳥の落とし物では済まない事例もあるからです。

スポンサーリンク

不可解な落下物!数々の事例

ファフロツキーズ現象の記録は古く、最古は紀元前1世紀。

日本でも18世紀初頭に編纂された『和漢三才図会』に
「怪雨(あやしのあめ)」と載っています。

ファフロツキーズはどこでも起きる!

そして、降ってくるものもさまざまなのです。

  • 1686年
    イギリスでカエルの雨が記録されている。
  • 1800年代
    インドで腐った魚が降る。
    インドの別の地域で干し魚が3000匹以上降った。

  • 1861年
    シンガポールで大量のナマズが降る。
  • 1891年
    イタリアで血の雨。
  • 1896年
    ルイジアナ州で数百羽の鳥の死骸が落ちてくる。
  • 1901年
    アメリカでカエルが8cmも積もった。
  • 1954年
    イギリスのバーミンガムでカエルが降った。
  • 1989年
    オーストラリアで800匹の魚の雨。
  • 2010年
    オーストラリアで生きたスズキが2日間にわたって降る。
  • 2018年
    中国で豪雨と一緒にタコやヒトデが降る。

抜粋してもこんなにある。

他にも、氷漬けのカメ、カブトムシの幼虫、ミミズ、ワニなど。

さらに肉片、お金、金属の物体……。

ファフロツキーズは「異常な落下物」なので、生き物だけではないのです。

お金の雨だけは嬉しい

数も多いものは数千ですよ。

たくさんの鳥が、一斉に吐き出すとは考えにくい。

大きな魚など鳥には無理なものもある。

原因は別にありそうです。

スポンサーリンク

ファフロツキーズ現象の仮説

雨の画像

事例を見ると、ファフロツキーズ現象にも
「誰かのイタズラ」
「鳥のオエーッ」
で解釈できるものがあるようです。

数匹の小動物なら可能でしょう。

しかし、数が多いものは?

有力なのは竜巻説です。

竜巻説

竜巻によって吸い上げられた生物が、
気流に乗って遠くの場所に落ちたのかもしれません。

これは考えられます。

でも、僕には疑問もある。

竜巻なら無差別に巻き上げるので、
もっと多種の生物が同時に降るんじゃないでしょうか。

ほとんどのファフロツキーズは、一種なのです。

魚なら群れを吸い上げたと思えますが、カエルは?

狭い範囲に振るというのも、竜巻では腑に落ちません。

他の説明ではどうでしょう。

航空機説

飛行機の貨物が落ちたとしたら。

大量で一種の生物で、降ったのも局地的はクリアしそうです。

干し魚なんかはそれっぽいですね。

生きている生物が降るのはあまり考えられません。

ボルトなど不備の落下物の可能性は高い。

しかし、ライト兄弟以前の古い記録に当てはまらない。

いくつかの事例は説明できますが、決定打ではないでしょう。

大量発生説

降ったのではなく、大量発生したというもの。

朝起きて、道にカエルがうじゃうじゃいたら、
「降ったんか」と思っちゃう。

集団ヒステリーに回答を求めようってわけ。

しかし、落下は確認されているし、魚が陸で湧くことはない。

ちょっと弱いかな。

超科学説

面白いのはテレポート説

生物が生息地から空中に移動して、落ちてきた。

まあ、説明はつくんですが……う~ん……。

さらに壮大なのが、「超サルガッソー海」です。

これは上空にあるバミューダ海域みたいなもので、
あらゆる時代のあらゆるもの(もちろん生物も)を吸い上げて保管している。

空に見えない四次元ポケットがあると思えばいい。

そこから降って(落ちて?)くるというのです。

どちらも証明できないのが難です。

もしかしたら、ラピュタのような浮島が本当にあって、
そこから落ちてくるのかもしれません。

なんにしても、あまり気持ちのいい雨ではないですね。

ファフロツキーズ現象は結局謎なのです。

ただ、カエルと魚の雨が多いので、
それが解決の糸口になるような気がします。

数十年に一度という気象災害が、毎年のように訪れる昨今。

カエルの雨くらいは、害がないほうと思うしかありません。

スポンサーリンク

まとめ

昔から数ある動物の雨・ファフロツキーズ現象。

今でも時々ニュースになるのに、原因はわかっていません。

竜巻、航空機や鳥の落とし物、大量発生……。

どれも一長一短で、すべてが解決できないのです。

なんらかの自然現象だとは思うんですが、
世界にはまだまだ人智を超えた不思議があるのでしょう。

空からの落下物って二次元だとロマンチックなんだけど、
現実は鳥の糞とかクモとかろくなものが落ちてこない。

可愛い女の子はいつ降ってくるんだろうか?

コメント