一人で部屋にいるとき。
視線の端で黒い影が動く。
はっとして目を向けても、そこには何もいない。
こんな経験は誰でもありますよね。
僕もよくあります。
「お化けか?虫か?」
実は一本だけ伸びすぎた眉毛だったりするんですが。
でも、それはシャドーピープルかもしれません。
シャドーマン、シャドーパーソンともいわれます。
要するに『影人間』です。
今、世界中で目撃され、動画にも収められている謎の生物。
日本でも見られている。
そもそも、生物なのかどうかもわからないんです。
その正体は、悪霊なのか、未知の形態の生物なのか?
異世界からの侵略者という説もあるほどです。
目撃多発!シャドーピープルとは?
世界を騒がせる影人間。
この記事ではシャドーピープルと呼ぶことにしましょう。
そのシャドーピープルが知られだしたのは、21世紀になってから。
ネイティブアメリカンの間に伝わる『実体のない影のような存在物』について番組で議論され、広まりました。
そうなると出てくるのは、「私も見た」っていう人々。
影人間シャドーピープルは各地に現れます。
寝室に侵入したり、
賑やかな場所を横切ったり、
浅草をブラ歩きしたり、
目撃者が続出。
ストーカーとか観光客でしょうか?
さらに撮影された動画も数多い。
新時代のオカルトネタになったのです。
シャドーピープルと幽霊は別
シャドーピープルの特徴は、「黒いこと」。
文字通り、影が意思を持って動いているような存在です。
「それって幽霊とは違うのか?」
幽霊とシャドーピープルは明確に区別されています。
幽霊は顔があり、服も来ていて、形は僕らと変わりません。
対してシャドーピープルは、人間の形をした黒いもの。
イメージとしては、人間の輪郭をした黒い煙や雲みたいなエンティティです。
これまで幽霊の一部とされていた黒い影人間が、シャドーピープルとして独立したと思えばいい。
映像だとこんな感じ。
カメラにもよく撮られるのですが、正体がまるでわからない。
というよりも、「ただの人の影じゃないの」とも思えるんです。
シャドーピープルって見るからに掴みどころがないし。
それでも正体については、面白い説もありますよ。
シャドーピープルの正体を探る
シャドーピープルは一応、未確認生物UMAの括りになっています。
だからこのサイトでも取り上げたのですが、動物感は皆無。
未確認生物というより未確認現象ですね。
そんなわけで独自理論を展開させやすい。
現実感をふっ飛ばす論説がいっぱいです。
影は高次元世界の干渉!?
影が四次元の住人のものと考えることができます。
僕らが住む三次元の高位にある異世界です。
つまり、本体は四次元にあって、影だけがこの世界に投影されている。
「そんなバカな」ですが、ありえなくはありません。
三次元世界には絵や漫画といった二次元世界もある。
このように数字が大きい次元は、小さい数字の次元を含むのです。
僕らは絵の中には入れません。
でも、平面の影なら映すことができます。
本体が三次元、影だけが二次元の状況です。
もし二次元世界の住人が見たら、影だけが突然現れたと思うでしょう。
シャドーピープルも突然現れ、すぐに消える。
とすれば、シャドーピープルは三次元より高次世界の住人の影。
三次元で認識できる、四次元の一部になるのではないか。
筋は通ります。
でも壮大すぎてピンと来ない。
シャドーピープル自体に現実感がないので仕方ないんですが……。
魂?霊魂?超常生物?
幽体離脱説もあります。
肉体から魂が離れるってやつ。
シャドーピープルは、離脱した魂、あるいはその影かもしれません。
だけど、幽体になった自分が本体を見るって話は聞くけれど、本体が離れた魂を見た話は聞かない。
だいたい魂って黒いんですかね。
ちょっと強引な解釈な気がする。
シャドーピープルの正体は他にもあります。
悪霊、悪魔、ガス体の新生物……
どれも決定的ではない。
シャドーピープルが捕獲されるとも思えませんし、解明は難しいでしょう。
現実的な正体がわからないなら、心の中を探るしかありません。
非存在を見てしまう心理と症状
シャドーピープルは幻覚、思い込み、勘違いが有力です。
人はいとも簡単に幻を見たりします。
その経験はあなたにもあるはずです。
人を自動認識するパレイドリア
例えば夜道を歩くとき――
恐怖心や警戒心が高まっているでしょう。
そんな心境でいると、なんでもない物の影などが、お化けだったり痴漢だったりに見える。
この現象は誰にでもあります。
『パレイドリア』と呼ばれる心理作用です。
壁のしみが人の顔に見えるってアレですよ。
存在しないはずのものを、勝手に「人」と見てしまう。
人間は無意識に自分と同じ形のものをサーチしてしまうのです。
そして敵と味方(同類)を見分けます。
シャドーピープルも無意識に「人の形」、つまり頭や手足のあるものに見えてしまった「何か」というだけではないか。
この説はパレイドリアが誰にでも起こることはみんな体験で知っているので、とても説得力があります。
実際にシャドーピープル(のようなもの)を見た憶えは、誰にでもあるんじゃありませんか?
薬品中毒の幻覚説
海外の目撃が多いことから、薬品の影響も考えられるでしょう。
麻薬や睡眠薬などです。
映画とか見ると、向こうの人ってやたら薬飲むし。
頭がボーっとして、幻覚を見る。
僕も睡眠薬を飲んで、夢と現実がゴチャゴチャになったことあります。
シャドーピープルは黒い塊。
人のようだったというだけで、具体的な特徴がない。
目の部分が光るという証言はあるんですが
結局、シャドーピープルは噂が錯覚を誘発したケースなのでしょう。
撮影されたものは、誰かの影かフェイクだと思います。
時代を超越する黒い影
僕はやはり錯覚な気がします。
考えてみれば「黒い影」というのは、人間にとって根源的恐怖の象徴。
原始人にとっての猛獣。
江戸の町民にとっての辻斬り。
自分の後を尾け狙う犯罪者。
それらはすべて「黒い影」だったんじゃないでしょうか?
人々は昔から、その時代の脅威を「黒い影」と表現したはずです。
それは心の中にいる見えない敵。
昔の忍び寄る猛獣の恐怖が、平和な世にはシャドーピープルになっただけかもしれません。
人の防衛本能が見せる、現代の恐怖。
シャドーピープルが見えることは、危機意識が強まっている証拠といえそうです。
臆病風が見せる幻――それが影人間シャドーピープルなのでしょう。
まとめ
各地に現れるシャドーピープル。
目的もなく、行き当たりばったりに動いている印象です。
霊にも思えるし、異世界の存在にも思える。
しかし、霊も悪魔も異次元人も、恐怖心を形にしたものですよね。
人の空想力が生み出した「黒い影」のバージョンにすぎないのです。
最新バージョンのひとつがシャドーピープルってだけでしょう。
「シャドーピープルを見ると不幸になる」
そんな噂もあるようですが、いかにもな後付け設定ですよ。
気にしすぎないことです。
ビクビクしていたら、またシャドーピープルが見えちゃいますよ。
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