【狂犬病】致死率100%の感染症の危険が日本に迫っている!

狂犬病の画像 その他

発症したら助からない。

治療法もない。

新型コロナなんぞ泣いて逃げ出すような怖ろしい感染症が存在します。

『狂犬病』。

名前だけは誰でも知っていますよね。

でも、身近に感じている人は多くないでしょう。

日本は狂犬病をほぼ根絶した国で、感染する危険はゼロと言ってもいい。

しかし、2020年5月、日本国内で狂犬病発症者が確認されました。

そう、あなたがいつ狂犬病になってもおかしくない!

感染すれば間違いなくあの世行きですよ!

狂犬病の恐怖。

僕らはもっと知らなければならないかもしれません。

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狂犬病とは?うつるとどうなる?

狂犬病は「狂犬病ウイルス」が引き起こす感染症。

犬だけの病気ではありません。

その被害はすべての哺乳類。

ペットのネコやフェレット、
家畜のウマやウシ、
野生のキツネやタヌキ、
むろん人間にも感染する。

現在でも狂犬病で年に5万人も亡くなっています。

死亡者の95%はアジアとアフリカ。

日本も他人事ではないのです。

いったいどんな病気なんでしょうか?

10日で死亡!?狂犬病の症状

狂犬病はウイルスを保有する動物に咬まれると感染します。

また、目や口、傷口を舐められてもうつる。

唾液にウイルスがいるんですね。

ペットにチューなんかしちゃう人は危険この上ないってことです。

狂犬病患者に咬まれてうつされることもあります。

「吸血鬼伝説」や「ゾンビ映画」の基になったともいわれ、古くから怖れられてきたのです。

ウイルスが脳に達すると発症。

ウイルスは動きが遅く、咬傷部が脳に近ければ2週間ほど、遠ければ数ヶ月から2年ほども潜伏しています。

2020年5月に発覚した患者は、フィリピンで前年9月に犬に咬まれた外国籍の人だそうで、発症まで9ヶ月くらいでした。

最初は風邪に似た症状。

そして特徴的なのが強い不安感です。

水や風や音をひどく怖れる。

痙攣を起こします。

このため「恐水病」「恐風病」とも呼ばれます

攻撃的になり、麻痺症状が出、太陽光に過敏に反応。

やがて、全身が麻痺し、呼吸も困難に。

発症から10日前後で死亡。

狂犬病から生き延びた人は片手で数えるくらいしかいない。

『致死率がもっとも高い病気』とギネスブックにも載っています。

感染したら悲惨でしかありません。

The Devastating Effects of Rabies

こんな怖ろしい感染症なのに、あまり恐怖感がない。

その理由は、日本では狂犬病が抑止できているからです。

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「日本は狂犬病がない」は本当か?

致死率100%といっても、感染しなければどうということもない。

狂犬病多発のアジアにあって、日本はかなり安全。

予防がしっかりできているのです。

防止の鍵はワクチン接種

狂犬病にはワクチンがあります。

ワクチンを打っていれば、狂犬病は防げるでしょう。

海外へ渡航する場合、ワクチン接種しておけば安心です。

ただし、ワクチンは渡航の数ヶ月前から、2~3回の摂取が必要。

「来週、海外旅行するんで」では間に合わない。

狂犬病が多い中国、インド、東南アジア。

アフリカ中部へ行く人は、きちんと予定を立てなきゃです。

飼い犬への予防接種も日本はきっちりしています。

コロナへの対応を見ても、日本人は神経質なところがある。

ある部分ではいい加減に思えるのに、チカラを入れると徹底的にやる。

血液型ならA型の気質なんでしょうか?

毎年の飼い犬の予防接種が義務付けられているのは、犬を飼う人の常識ですよね。

やらないと20万円以下の罰金です。

でも、狂犬病は他の哺乳類もかかる。

「どうして犬だけ?」と不思議です。

予防接種が犬だけの理由

なぜ「狂哺乳類病」じゃなく「狂犬病」なのか?

この名前のせいで、「犬だけの病気」と思っている人もいるかもしれません。

実は狂犬病の感染源の9割が犬からなんです。

「どこにでもいる」「人に近い」ということで、犬が一番危険。

犬のクラスターさえ抑えれば、狂犬病は防げるというわけ。

日本では江戸時代に狂犬病が大流行した記録がある。

明治時代から、日本はその撲滅に尽くしました。

一時は下火になるも、大正12年の関東大震災後にも狂犬病が蔓延。

そこで感染源となる野犬の駆除が大々的に行われた。

さらに、戦後の混乱期にまた流行。

昭和25年に「狂犬病予防法」が制定され、
その7年後に国内での狂犬病感染が出たのが最後。

最後の感染は犬じゃなく猫でした

現在、日本では狂犬病はほぼ根絶させたとなっています。

それなら日本は安全なのか?

いいえ、狂犬病の危険は今後も心配されるのです。

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狂犬病の危険は増している?

ワクチンの画像

ウイルスを持ち込むのはキャリアー(運び屋)です。

日本が励むインバウンドの呼び込みと空前のペットブーム。

おかげで海外から「人」と「動物」がたくさん入国する。

キャリアーが増えているってこと。

ペットなんかは不法に持ち込まれることもある。

疑わしい輸入動物は検疫していますが、非正規ルートではそれもままならない。

ネズミのような小動物なら、船に乗って侵入の怖れもあるでしょう。

水際で食い止めるのが難しくなっているのです。

実際に海外で感染した人が、日本で発症している。

日本人への感染が起こらないとは言い切れません。

キャリアーが動物だった場合はもっと危ない。

ヒトなら発見も早いでしょうが、野生動物で発覚したらもう手が打てないほど広まっている可能性があります。

狂犬病への危機感を持とう!

狂犬病に対して危機感がなくなっているのも問題です。

飼い犬に予防接種させる人は年々減っているそう。

ワクチン接種していない犬は、どこでウイルスを拾ってくるかわかりません。

前項で20万円以下の罰金といいましたが、ほとんど形骸化している。

これじゃあ面倒な予防接種なんてやりませんよ。

「うちの子、注射嫌がるから~」と接種させなかったりも多い。

危険な病気の予防をさせないことが「飼い主の優しさなのか?」と。

2020年5月に狂犬病で亡くなった人のニュース。

コロナや芸人の浮気でろくに報道されませんでしたが、僕はもっと大きく取り上げてもよかったと思います。

恐怖を煽るのではなく、危険性を警告する意味で。

「狂犬病は遠い国の話ではない」と改めて知るのは大切です。

そういう啓蒙もマスコミの仕事だと思うんだけど……。

とにかく、狂犬病にならないためには動物に咬まれないことです。

動物にむやみに近づかない。

できれば予防接種(自分も飼い犬も)をしっかりする。

咬まれたら傷口を石鹸で洗う。

これだけでもだいぶ防げます。

発症したら待っているのは「死」だけですからね。

あの世で後悔しないように、注意するに越したことはありません。

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まとめ

狂犬病の危険について書いてきました。

その怖ろしさが少しは身に沁みたでしょうか?

咬まれたりすることでの感染なので、リスクはそれほど高くないのですが、回復の期待ができない。

やはり「感染しないための予防」を心掛けるべきです。

ウイルスは広まるほど対策が難しくなる。

せっかく狂犬病に打ち勝った日本ですから、再び流行させないよう、一人一人が気をつけないとなりませんね。

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