飼い始めてすぐメダカが死んでしまう。
これ、実はよくあることなんです。
メダカといえば小学校の教室で飼っているような魚。
当然、飼育は簡単なはず。
最近はメダカ飼育を趣味にしている芸能人も多く、影響されてメダカを飼う人も増えているとか。
ところがメダカを購入し、水槽に入れると、アガサ・クリスティの小説みたいにメダカが一匹また一匹と死んでゆく。
実は僕も経験があるのですが、けっこう切ない……。
これは主に「水」が原因の場合、「メダカの体調」が原因の場合があります。
原因がわかれば対処法や注意もわかり、飼い主もメダカもハッピーになれる!
初心者がやりがちなメダカ大量死を防ぐために押さえておきましょう。
メダカが水質と合っていない?
水槽環境は魚の生命線。
特に水と合わないとき、メダカのような小魚はバタバタとやられてしまいます。
初心者は最初の段階で失敗しやすいんです。
水の塩素が抜けていない
メダカは人気があり、安価で、飼育の始めやすい魚。
ということで、水槽に水道水を入れてすぐ飼えるような印象がするものですが、魚を汲んだばかりの水道水に入れることで大量死に繋がります。
それは水道水には消毒のために塩素が含まれているから。
塩素が魚には毒なのです。
対処法
水道水のカルキ(塩素)抜きをします。
水道水をバケツかなにかに汲んでおき、一日も放置しておけばカルキが抜けます。
また、すぐにカルキ抜きできる薬品を使う方法もあります。
置き水は少なくともメダカ飼育を始める前日から準備しておけってことですね。
水合わせの失敗
カルキ抜きした水だからといって、安心してメダカを放り込むのもダメです。
人間だっていきなり新しい環境に馴染めないのですから、メダカも新居の水に慣らしてあげましょう。
この「水合わせ」を怠ると、ペーハーショックといって、メダカの体が新水に驚いてショック死を引き起こすのです。
メダカの適温は20~28℃。
水槽水の水温に合わせることも忘れないでください。
この水合わせの失敗が、メダカの死で一番考えられる原因だと思う。
対処法
買ってきたメダカの古い水を少し汲みだし、水槽の水をその分足してやります。
少しずつ水槽の水に慣らしていくのが大事。
水合わせに絶対のやり方はありませんが、僕は約1/5の量の水を、10~20分くらいの間隔で4~5回入れ替えています。
いっぺんに多くの水を入れ替えると、水合わせの意味があまりないかな~と思うので。
終わったらメダカを水槽に移しましょう。
水槽水に慣れさせさえすれば、基本的に丈夫なメダカはすぐ死んだりしません。
カルキ抜き、水合わせは魚飼育の基本ですよ
水槽環境の悪化
水槽というのはひとつの小宇宙で、槽内で環境サイクルが完成しています。
魚が餌を食べ、排泄し、バクテリアが分解し、土や水草を育てるといった感じ。
しかし、新しい水槽はバクテリアも少なくサイクルがまだ不十分で、水質が悪化しやすいのです。
購入後しばらく経ってからメダカが死に始めたときは、水質悪化を疑ってみましょう。
対処法
バクテリアは増やす商品もありますが、水槽を立ち上げてひと月もすれば、勝手に増えています。
余裕があるなら、水槽作りに1ヶ月かけ、それから飼育を始めると安心かなと思います。
他に、立ち上げて間がない頃は、水換えをまめに(水槽水1/3を3日おきくらい)でする。
餌の食べ残しが汚染に繋がるので、少なめに与える。(ちょっとくらい空腹でもメダカは平気です)
ろ過機、水草効果で水質を安定させるなどで防げるでしょう。
安定すれば水換えは月一でじゅうぶん
水が原因のまとめ
水の関係は初心者がもっともやらかす失敗です。
飼育に慣れてくると楽なんですが、最初のうちは特に注意するべきですね。
出だしを乗り切ってしまえば、飼育はぐっと簡単になりますよ。
メダカの調子悪そうじゃありませんか?
メダカは本来タフな魚です。
でも体調を崩してしまったら、すぐに死んでしまうことも。
「メダカ元気かな~」と毎日よく観察して、変化を見逃さないようにしたいですね。
寿命と病気
メダカの寿命は1年から1年半。
3年4年生かした人もいるようですが、1年以上ならまずまずでしょう。
メダカは病気にもかかりにくいのですが、水質が落ちれば不調となり、病気にもなります。
しばらくは生きていたメダカの死は、病死の可能性が高いと考えてください。
対処法
病死らしいメダカはすぐに取り出し、感染を防ぐためにも水換えをしましょう。
そこから大量死になるようなら水槽全体に感染が広がっています。
その場合、メダカを28~30℃のやや高温水に入れる、薬浴、塩水浴などで治療し、水槽は一度リセット(最初から作り直す)しないとなりません。
水質、水温に気を配っていれば、病気は予防できますよ。
住み心地が悪い
メダカが「ここ暮らしにくいわ~」と感じている。
ストレスが溜まり、元気を失うパターンで、その理由もいろいろです。
メダカが過密すぎて酸素が少なくなっている。
混泳。特にサイズの違うメダカは「混ぜるな危険」。
水流が強くて過労死、などが考えられます。
対処法
メダカは1リットルに1匹といわれますが、僕個人の感覚だと1.5匹くらいでも大丈夫な気がします。
過剰にメダカを入れず、同サイズのメダカでまとめましょう。
メダカは縄張り意識が強いので、小さいメダカは追いかけられて住みにくいのです。
小さいメダカを入れるのなら、流木や水草で隠れ家を作ってあげてください。
水流はろ過機の調整で抑えるか、排水口にスポンジ、タオルなどを置いて流水を弱める工夫をするといいです。
住み心地が悪いとメダカは動きが鈍くなります
買ったメダカが元々弱い
一般的なショップのヒメダカは観賞魚と同時に、肉食魚の餌として売られています。
そのため、ややぞんざいに扱われているきらいがなきにしもあらず……。
買った時点で弱っているなら、すぐ死んでしまいますね。
対処法
元気な個体を選んで購入する。
メダカの専門店を利用することで防げるかなと思います。
メダカの調子が原因のまとめ
メダカの調子は飼育に慣れてくるとなんとなくわかるようになります。
経験を積んで、メダカ飼育のレベルを上げて頑張りましょう!
まとめ
メダカは丈夫でも、やはり小魚。
いろいろな原因で弱り、時に大量死という悲しい結果になることもある。
そんなことにならないのが理想ですが、もしメダカを死なせてしまったら反省し、次の飼育の糧として活かすことがいいと僕は考えます。
ベテランの飼い主だって、失敗から学んで上手に飼えるようになったんですから。
メダカはよく動き、飼い方も多様、繁殖もさせられて、飼っているとなかなか面白い。
楽しいメダカライフは決して難しくないんですよ。
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