フライングヒューマノイド~その正体と「空飛ぶ人間」を見る心理

その他

「空中に浮いて戦うようになったら、バトル漫画は終わりかな」と思っている。

それほど「人が空を飛ぶ」のはカッコいいんだけど、あり得ません。

しかし、世界中で「空飛ぶ人間」が目撃されています。

その名も『フライングヒューマノイド』

50年以上も前から報告があり、今も人々を驚かせている。

いや、最近は空飛ぶ髪の毛『フライングヘアー』というのもあるらしい。

それ、風に飛ばされた誰かの……。

と、人の頭の心配もしたくなります。

ヒーローの特権でもある飛行術を可能にした何者かが、僕らの頭上を飛んでいる。

果たして、その正体は解明できるでしょうか?

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フライングヒューマノイドとは?

近年、メキシコを中心に、
世界各地を飛び回っているのが『フライングヒューマノイド』

初期の目撃は1993年。

テオティワカン遺跡で行われた春分の日の祭りで、
上空を浮遊する人間のような姿の「何か」が、4000人もの人々を驚かせました。

2004年には警官が襲われます。

メキシコで森をパトロール中、
樹上から黒い人間らしき怪物が降りてきたそうです。

パトカーをUターンさせ、警官は逃走。

しかし、飛んできた怪物はボンネットに乗り、フロントガラスを殴りつける。

なんとか振り切ったといいます。

メキシコは知る人ぞ知るUFO大国。

UFO、宇宙人の与太話が多いお国。

上記の話も眉唾なのですが、
「空飛ぶ人間」の目撃は西洋でも東洋でも増え続けています。

ネットには動画も豊富です。

Flying humanoid in India (उड़ने वाले आदमी) ● unidentified object flying in Sky

フライングヒューマノイドの特徴

フライングヒューマノイドを定義するなら
「飛行、浮遊する」
「人間のようなもの」

となるでしょう。

未確認飛行物体UFOであり、未確認生物UMAでもある。

目撃からまとめると――

  • 飛行・浮遊している。
  • 頭、胴体、手足がある人間型。
  • 機械などつけてはいない場合がある。
  • 機械、乗り物に乗っているものもある。
  • 飛行の際に音はしない。
  • 大きさは3mといわれるが、遠望なので不明。
  • 色は黒が多いが、やはり不明。

どうもフライングヒューマノイドは一種ではなさそうです。

その派生形なのか、おかしなものまで飛んでいるらしいんですが。

空飛ぶ髪の毛も登場!?

日本では、空飛ぶ髪『フライングヘアー』『スカイヘアー』なるものが話題です。

こちらはたくさんの足がある蛸のような物体。

ヅラが飛んでいるように見える。

フライングヒューマノイドの落とし物でしょうか。

だとしたら、フライングヒューマノイドは探し物で空をさまよっているのかも。

なくすとヤバそうだし。

……ってことはなさそうなので、正体を考えてみます。

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フライングヒューマノイドの正体は?

凧の画像

フライングヘアーは、ほぼ「凧だろう」とされています。

蛸のような凧です。

凧といえば、安定させるために足、凧の下部に尻尾のようなものをつける。

洒落で蛸を模した凧もあります。

その足がロングヘア―に見えたのでしょう。

「髪が欲しい人の怨念が作り出した怪異」という説は、笑い話です。

抜け毛の多い僕も他人事じゃない

フライングヒューマノイドも見間違い説が有力です。

最も有力な誤認説

凧以外にも、空にはいろいろと飛んでいます。

ドローン、スカイダイバー、風船、飛ばされたゴミなど。

それらがたまたま人の形に見えた。

ありそうなことです。

スカイダイバーなら人間そのものですし、
最近はムササビのようなスーツで滑空するスポーツもある。

人の形をしたバルーンもあります。

フライングヒューマノイドもそれらを誤認した可能性が高い。

でも、警官が襲われたような事例は?

これはフライングヒューマノイドじゃないかもしれません。

話としてはモスマンジャージーデビルに近いと思えます。

ただの野生動物って気もする。

どちらにせよ、空飛ぶ物体というのはよく見えないし、誤認確率は高いのです。

しかし、すべて見間違いで片づけるのも面白くない。

正体については、かなり強引な説もあります。

高次元異世界からの来訪者?

「宇宙人である!」

「超能力者である!」

「未来からきたタイムトラベラーではないか!」

香ばしい説が並んでいるのも、フライングヒューマノイドの特徴。

涼宮ハルヒの好きそうなラインナップです。

人間が飛べるわけはない。

舞空術だの反重力は現実的に厳しい。

回答を「我らより高次の存在」に求めたい気持ちはわかります。

機械らしきもので飛んでいるのなら、軍や企業の実験ということも考えられます。

でも、宇宙人であれ実験であれ、目立つ場所を飛ぶ理由がありません。

やはり見間違いが無難な回答じゃないでしょうか。

このフライングヒューマノイド、最近話題になるのですが、実は昔から目撃があります。

そして、目撃が集中する傾向もあるのです。

もしかしたら、「時期」と関係あるかもしれません。

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フライングヒューマノイドは時代が見せる

空の画像

「空飛ぶ人間」

特に珍しい空想じゃないですよね。

例えば、古代から言い伝えられる神々や天使。

イメージはフライングヒューマノイドと同じ。

そういえば、キリストや天草四郎にも浮遊した話があります。

「空を飛ぶ」「空中に浮く」は
特別な存在と認められるのに欠かせないメソッドらしい。

宗教の強い時代。

鳥などが神や天使、災いを呼ぶ悪魔、文明を与えに来た高次元の指導者、に見えても不思議はない。

恐怖心が見せたアメリカの飛行人間

アメリカでも過去に「空飛ぶ人間」目撃が多発しました。

1960年代前後です。

空を泳ぐように飛ぶ男とか、
鳥かごのような乗り物に乗って飛行していたとか、
ヘルメットにゴーグル、背中にマントをつけていたとか、
じゃっかん古めかしいフライングヒューマノイドが、各州で報告されました。

この時代は宗教と無縁でしょう。

50年代のアメリカは繁栄を謳歌していました。

しかし、ソビエト連邦(現ロシア)との冷戦も加熱。

1957年に人工衛星スプートニク、61年にガガーリンの有人飛行と、
宇宙進出で後れをとった60sのアメリカは、我が世の春と浮かれていられなくなった。

「ソビエトの秘密兵器がいつ飛んでくるかわからない」

疑心暗鬼が蔓延していたのです。

気になるのは「空」。

フライングヒューマノイド目撃が増えたのはこの頃です。

みんなが空を気にしすぎて、見えない敵が見えたんじゃないでしょうか。

UFOを探そうと空を見れば、鳥でもゴミでもUFOに見えるものです。

フライングヒューマノイドはSNSネタ?

それじゃ現代は?

個人的意見ですが、カメラ時代だからと思うのです。

SNSの普及で、人は周囲を被写体と見る意識が強まった。

「何か面白いものはないか」といろいろ目を向けるようになった。

神→敵のミサイル→ネタ。

その時代時代で関心事を探しているうちに、
飛んでいる人型物体に気づく頻度が増えたんじゃないかと。

今も厄介な飛翔体を飛ばす国があるし

事実、現代のフライングヒューマノイドは怖い印象がありません。

不思議な光景、驚きの映像といった扱いです。

誰もがカメラ・ビデオ撮影機をポケットに入れている時代。

今後も「空飛ぶ人間」のようなものが、ネットを騒がせ続けるのでしょう。

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まとめ

フライングヒューマノイドにフライングヘアー。

空飛ぶ「変なモノ」は興味を惹かれます。

確かめたいけど手が届かない。

「あれはなんだ?」ともどかしい。

人が飛んでいると思えばちょっと夢もある。

フライングヒューマノイドは、そんな心理が見せると思います。

正体がスカイダイバーでも巻き上げられたゴミ袋でもいいんですよ。

たまたま人間に見えた偶然を楽しむのが、正しい向き合い方でしょう。

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