おもしろ熱帯魚『テッポウウオ』家でも飼える水中の狙撃手!

テッポウウオの画像 ペット

「狙撃手」はカッコイイものです。

敵の攻撃が届かぬ間合いから、こちらの攻撃を当てるスマートな戦闘スタイル。

「接近戦など脳筋のやることさ」って感じがいい!

自然界で「狙撃手」といえば、
やはり「テッポウウオ」でしょう。

生物界に飛び道具の使い手は数あれど、「狙撃」と表現できるのはテッポウウオです。

口を使った水鉄砲で、虫を撃つ魚。

予想外の水中から、獲物を狙うスナイパー。

あの妙技でよく知られる魚になっています。

あれ、どうやって飛ばしてるんですかね?

テッポウウオは飼育することもできます。

室内で水鉄砲バンバン撃たれても困りますが。

だけど、生で狙撃が見られるなら……。

今回はテッポウウオについて解説しますよ。

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テッポウウオってどんな魚?

テッポウウオはスズキ目テッポウウオ科になります。

スズキ目は1万種以上(諸説あり)もいて、タイやキスやコバンザメなんかも属す魚界の最大派閥なのですが、テッポウウオはそのうちのたった7種の小グループ。

すべて東南アジアとその近辺に生息しています。

日本の西表島にも1種いるんですよ。

汽水域の熱帯魚

テッポウウオは大きさ15~30cm。

40cmの記録もあります

生息域は主に汽水ですが、川の上流や近海など淡水・海水域にもいます。

体は横に平べったく、いかにも「シューター」って雰囲気。

側面に黒い模様(小判状や線状)があります。

背びれは後ろで、人間でいえば腰にあるような感じ。

そのため、背びれと尻びれが上下に揃い、全体は二等辺三角形を横にしたように見える。

体まで弾丸みたい。

特別に「キレイ」ということもありません。

テッポウウオの魅力は、なんと言っても「鉄砲」。

この一芸こそ、テッポウウオ最大の武器なのです。

スゴ腕のスナイパー!その仕組み

テッポウウオは英語で「ArcherFish」

「アーチャーフィッシュ」、「弓撃ちの魚」ってこと。

口から水を噴射し、虫を落とす様子はまさに射手。

テッポウウオ独特の生態です。

テッポウウオの上顎の裏には、窪みがある。

前方に向かって狭くなる、線状の凹みです。

そこに舌を当てると、ストローのようになる。

そうしてエラを開閉することで、口内の水を押し出し、噴射する仕組みです。

僕は「唾を吐いてる」ようなものと思っていました。

実はもっと複雑なんですね。

「鉄砲」の名は伊達じゃない!

その射程距離は1m50cm。

速度は秒速10m。

狙いも正確です。

水中から陸上の物を狙うのは容易ではありません。

屈折率の違いで、黙視の位置とズレが生じるからです。

テッポウウオはそのズレも計算に入れています。

さらに口を細かく動かし、狙いや水流の強さを微妙に調整までしています。

ただ適当に水を飛ばしているわけじゃない。

より高性能に磨き上げた射的スキルといえるでしょう。

どうして射撃するのか?

テッポウウオは射落とした昆虫を食べています。

その鮮やかな手際から、撃っては食い、撃っては食いを繰り返しているイメージがありますが、射撃頻度は高くありません。

虫は撃たなくても、落ちてきます。

そうじゃなければ、魚はみんな射撃しないと生きてゆけません。

テッポウウオも届く高さなら水面からジャンプして食いつくんです。

だから、射撃の必要は特にない。

なぜかテッポウウオだけが、水を飛ばせるように進化した。

その理由はわかっていません。

水を吹けば高い場所の虫が落ちることをどこかで学んで、精度を上げているうちにああなった、としか考えようがないでしょう。

このスキルのおかげで、テッポウウオは人気者です。

そこで「飼育しよう」という人も多いんだそうです。

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テッポウウオを飼育する

テッポウウオは家でも飼えます。

値段は一匹1500円ほど。

どこの店にもいるという魚ではありませんが、大きな熱帯魚専門店ならだいたい置いているので、購入の苦労もそんなにない。

飼育法も簡単に書いておきましょう。

テッポウウオの画像

水槽、水温、水質について

テッポウウオは20~30cmになる。

単独飼育でも60cm水槽、2、3匹なら90cm水槽は用意したい。

気性がちょっと荒いので、距離を取れないとケンカになってしまいます。

ヒーターとろ過機も必要です。

テッポウウオは透明度の低い水に棲んでいることが多いのですが、鑑賞するにも水はキレイなほうがいい。

水温は25~30℃の範囲を保てればOKでしょう。

一般の熱帯魚と違いはありません。

飛び出し防止の蓋も必須ですよ。

やや気にしたいのは水質。

テッポウウオは汽水、淡水、海水に適応できます。

でもやはり、住みやすい水にしてあげたい。

購入した店の水質にすれば、変化のストレスも少ないと思うのです。

ショップで淡水に慣れているなら淡水でも構いません。

汽水で育てられたものは汽水にすべきでしょう。

購入店で汽水の作り方やphを聞いておくのがベストですね。

寿命は2年ほどになります。

自然下でも3年くらい

射撃を見たいなら

テッポウウオを飼うなら、ぜひテッポウ撃つのを見たい。

時々、蓋を撃つこともあり、練習はするようです。

鍛錬を怠らないプロ意識の高さ!

でも、できれば虫落としが見たいもの。

虫を狙わせるのなら、水上の環境もあつらえてやらないとなりません。

的を作ってあげるのです。

水上に虫を置ける場所であれば、わりとなんでも大丈夫です。

枝に引っかけるとか、ネットのようなものに貼りつけるとか。

とにかくテッポウウオの見える範囲に設置する。

もちろん、周囲が濡れても困らない工夫も講じないとですが。

餌はアカムシやコオロギなどの生餌。

慣れれば人工飼料のクリル(オキアミ)でも食べます。

的にするのは、死んだ餌のほうがいいかも。

テッポウウオは飼育が簡単というほどではありませんが、ビギナーがまったく手を出せないレベルでもない。

なにより、あの射撃の妙技。

我が家で見れるなんて、お得じゃないでしょうか。

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まとめ

テッポウウオは口内の構造を利用して、射撃の技を身に付けた唯一の魚。

光の屈折率も計算して、水流の調整までしちゃう。

まさに「自然界のゴル○13」です。

ただ、狙撃を始めたいきさつは不明。

飛びついて食べているうちに「撃ってみよ」と思いついたのか?

まあ、なんでもやってみたら意外とできるもんです。

飼育難易度は「中」くらいでしょうか。

水質さえ合えば、時々ピュッとやってくれるでしょう。

「俺の後に立つな」なんて面倒なことは言わないと思います。

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